えきねっと 事前受付のすべて(申込可能期間、乗車日・列車変更、座席の指定・変更の可否、先着順や優先順位の有無、結果がいつ出るか、結論、体験談&関連記事)

JR東日本のえきねっとには、「事前受付」というサービスがあります。
新幹線や特急の指定席の予約は、通常は乗車日1ヶ月前の午前10時から可能になりますが、事前受付を使うとその1週間前から申し込みができるというサービスです。

ただし、あくまで「申し込み」であり、「予約」ではありません。
また事前受付には様々な制約があるため、実際に使う際には注意が必要です。

お盆や年末年始など特に混雑する日の指定席券を取りたい場合は、乗車日1ヶ月前(予約開始日)の午前10時前にえきねっとにログインできるのであれば、事前予約は使わずに自分で予約してしまう(10時打ち)のが一番確実だと思います。
もし事前予約を使いたい場合は、座席の希望をしないで「どの席でもいい」を選ぶことで、予約できる可能性が高くなると思います。

この記事では、えきねっと事前受付について徹底的に解説します。

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1. えきねっと 事前受付について

  1.1. 事前受付 申し込み可能な期間

えきねっとには「事前受付」というサービスがあります。

JRの指定席券は、乗車1ヶ月前の午前10時から一斉に発売されます。
ゴールデンウィークやお盆のような連休時期は、指定席も混むため、乗車日1ヶ月前の10時になったらすぐに切符を買いたいと思いますよね。

えきねっとの「事前受付」は、通常は1ヶ月前の10時からしか申し込めない指定席券について、そのさらに1週間前から予約できるというサービスなのです。

JR指定席は乗車日1ヶ月前の午前10時00分から発売を開始いたしますが、パソコン・スマートフォンからは発売開始日のさらに1週間前(同曜日)の午前5時30分から乗車日1ヶ月前の午前9時54分まで事前のお申込みをすることができます。(実際に手配を行うのは、乗車日1ヶ月前発売日の午前10時00分からとなります。
このサービスを使うことで発売開始日に駅窓口などへ並ぶことなく指定席をお申込みいただけます。
JR東日本のホームページからの抜粋です)

実はこの赤字の部分がポイントなのですが、発売開始日の1週間前に申し込めるだけで、実際に指定席の手配を行うのは、他の手段と同じく1ヶ月前の午前10時からになります。

  1.2. 乗車日や列車の変更

事前受付で切符が確保されると、乗車日や列車の変更はできないため、変更したい場合は一度取消して再度申し込む必要があります

JR東日本の公式ページには「受付期間内にいったん取消」と書いてありますが、「受付期間内」とは切符を確保する前(乗車日1ヶ月前の9時54分まで)なのです。
切符を確保した後は変更はできず、手数料を払って取り消す必要があるので、確実に乗車する列車を選ぶようにしてください。

  1.3. 座席の指定・変更

事前受付を行った場合、シートマップによる座席の指定はできません。
えきねっとを使うメリットの一つである「シートマップを見て、空いている車両や周囲に人がいない席を座席指定」は、事前受付の場合は使えないため要注意です。

事前受付で指定できる条件は、
・窓側/通路側
・列(A~E列)
・車両内の位置(車両の両端付近、車両の両端付近以外、どの位置でもいい)
のみとなり、車両(何号車)についても選ぶことはできません。


なお、事前受付の段階ではシートマップによる指定はできませんが、座席が確保できた後は通常の予約と同じように座席の変更が可能です。※2023/7/9修正
事前受付で席が取れたら、シートマップを見て好きな車両・席に変えてしまいましょう。

ただし、「えきねっとトクだ値」のような割引商品を予約した場合は、対象列車で同じ商品を販売している間に限り変更が可能です。
例えば「えきねっとトクだ値25%OFF」のようにすぐに売り切れてしまう商品を購入した場合、トクだ値25%OFFが売り切れてしまうと、通常の指定席券が残っている(=座席に空席がある)場合でも座席変更はできなくなるため、注意が必要です。

なお、割引商品の座席変更のルールについては、事前受付ではなく通常の予約で確保した場合も同じです。
そのため、すぐに売り切れてしまう高割引率のトクだ値の座席変更はかなり難しいです。

  1.4. 先着順や優先順位の有無

事前受付を使うと、乗車日1ヶ月と1週間前の14時から指定席の予約が可能になりますが、早めに予約すると席が確保しやすいのか(先着順なのか)、あるいは抽選なのか、それともランダムなのか…コツのようなものがあるのか、また早い者勝ちなのか、気になりますよね。

公式ペーによると、先着順でも抽選でも無いということです。


そのため完全に運任せか…と思ってしまうかもしれませんが、上記の公式ページの中には重要な一文が入っています。

また、お客さまごとにお申込み内容やご指定の条件などが異なるため、お申込み状況によっても予約の成立しやすさは変わってまいります。座席の手配の時点でお申込み内容・条件に一致する空席があれば予約が成立いたします。

JR東日本の公式ページからの抜粋です)

1.3 座席の指定・変更 で書いた通り、事前受付の場合は
・「窓側」「通路側」
・列(A~E列)
・車両内の位置(車両の両端付近、車両の両端付近以外、どの位置でもいい)
については指定することができます。

お盆や年末年始のように「とにかく席を確保したい」場合は、上記の指定を行わずに「どの座席でもよい」、車両内の位置も「どの位置でもよい」を選択することで、座席を確保できる確率が少しは上がるのではないかと思います。
例えば窓側限定で予約してしまうと、自分の順番が来た時に窓側が満席だと通路側に空席があっても予約不可になってしまいますが、「どの席でもいい」を選択していれば、通路側で席を確保することができます。
※車両内の位置は、何も選ばなければデフォルトで「どの位置でもよい」になっています。

  1.5. 結果がいつ出るか

ここまで読んでいただいた方は、「どうしても乗りたい列車がある場合は、事前受付で「どの席でもいい」を選ぶのが一番確率が高い」と思われたかもしれませんが…ちょっと待ってください!!

実は事前受付には落とし穴があり、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの混み合う時期の予約手続や結果の回答メールはかなり遅くなることが多いです。
事前受付さえしておけば、コンピューターが予約開始日の10時ピッタリに処理してくれる、というわけではないようです。

お盆の時期の事前受付


私が別の記事(えきねっとの事前受付を使って大失敗したけどリカバーして予約を取れた件)で書いたゴールデンウィークの事前受付をした時は、予約手続が終わり、予約不成立のメールが届いたのは10時19分でした。

しかも、事前受付は予約開始日の9時54分を過ぎると変更・取消ができないので、10時19分のメールが届くまでは、自分で申し込むことも、事前受付を取り消すこともできず、座席が埋まっていくのをただただ見守ることしかできなかったのです…。

混んでいない日でも、事前受付の結果が10時過ぎにすぐわかることはあまりないので、予約開始日の10時前後に時間があるなら、自分でえきねっとにログインして10時ちょうどに予約してしまう方が早いと思います。

ただし帰省ラッシュのピーク日のように、特に混雑する日の1ヶ月前については、えきねっとが混み合ってログインすらできない時もあるので、事前受付で運を天に任せてしまうのもアリかもしれません。

  1.6. 結論:事前受付は使うべきか?席を取るコツはあるのか?

①えきねっとの「事前受付」は、通常よりも早く予約手続きができるだけで、予約が確実にできるかどうかはわからない。席が取れないこともある。

②発売開始日は午前10時から一斉に受付を開始するが、えきねっとで事前受付をしていても10時ちょうどに手続きをしてくれるとは限らない(自分でやった方が早いことが多い)ので、10時にえきねっとで予約する(自分で10時打ちする)方が、座席を確保できる可能性は高い
ただしえきねっとにログインすらできないようなピーク日については事前予約を使うのもアリですが、これについては混み具合によるので、賭けですね…。

発売開始日は忙しくて自分で手続きができない時に事前受付を使う、というのがいいかもしれません。

座席は指定を行わずに「どの座席でもよい」、車両内の位置も「どの位置でもよい」を選択すると、確保できる可能性が高くなる

2. 体験談・関連記事

このページに来られた方は、えきねっとを使って希望する列車の予約を取りたい方だと思いますが、私も帰省や旅行の時にはえきねっとや事前受付を駆使して座席を確保してきました。
私の体験談やえきねっとに関する調査結果の記事を以下に載せておきますので、ご参考になれば幸いです。

えきねっとの事前受付を使って大失敗したけどリカバーして予約を取れた件
事前受付には何回も痛い目に合っていますが、一番の思い出(?)として心に刻まれている失敗談です。

JR指定席 混雑日のキャンセル待ちは発売開始翌日が狙い目
発売開始日に座席が取れなかったとしても、
発売開始日の翌日にはキャンセルが出やすい傾向があります。お盆休みの予約状況を調べてわかったことをまとめてみました。

JR指定席 キャンセルが出るタイミングをえきねっとで調査しました
指定席のキャンセルが出やすいタイミングについても詳しく調べてみました。

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