えきねっとの事前受付を使って大失敗したけどリカバーして予約を取れた件

※2020年7月9日 事前受付のデメリットについて追記、また内容を全体的に更新しました。

JR東日本のえきねっとには、「事前受付」というサービスがあります。

今年のゴールデンウィーク、我が家も10連休が取れることになったので、えきねっとの事前受付を使って、切符を予約しようとしました。

ですが、えきねっとの事前受付では予約を取ることができませんでした。

最終的には希望する列車の予約を取ることができましたが、えきねっとの事前受付があまりにも残念だったのでその理由と、リカバーした経緯をご紹介します。

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1. えきねっと 事前受付を使って大失敗

  1.1. えきねっとについて&えきねっとのいいところ

新幹線や特急の指定席を予約する方法としては、
・みどりの窓口
・電話予約
・旅行代理店経由
・えきねっと
などがありますが、私はえきねっとを使って指定席券を予約することが多いです。

えきねっととは、JR東日本内の新幹線や特急等の指定席、乗車券をウェブサイトで予約できるインターネットのサービスで、メールアドレスを登録すれば無料で使用できるサービスです。

このえきねっと、とても便利なサービスで、
パソコン/スマホで空席を確認/予約できる
(昼休みなどの空き時間に切符を取ることができます)
切符を発券するまでは何回でも変更が可能
 (子供が病気になった時でも、無料で日時や列車を変更できるので、助かります)
シートマップを見ながら座席を指定することができる
 (窓側/通路側が選べるのはもちろん、シートマップを見ながら好きな席を指定できます)
割引になる列車がある
(座席数限定ですが「えきねっとトクだ値」という割引になる切符があります)
というメリットがあり、えきねっとを数年来愛用してきました。

※えきねっとのサービスの詳細については、えきねっとのホームページをご参照ください。

  1.2. えきねっと「事前受付」とは?

えきねっとには「事前受付」というサービスがあります。

JRの指定席券は、乗車1ヶ月前の午前10時から一斉に発売されます。
ゴールデンウィークやお盆のような連休時期は、指定席も混むため、1ヶ月前の10時になったらすぐに切符を買いたいと思いますよね。

えきねっとの「事前受付」は、通常は1ヶ月前の10時からしか申し込めない指定席券について、そのさらに1週間前から予約できるというサービスなのです。

JR券の指定席発売開始日は通常乗車日の1ヶ月前の10時00分ですが、「えきねっと事前受付」ではさらに1週間前(同曜日)の14時00分から乗車日1ヶ月前の9時54分までの間、事前のお申込みをすることができるサービスです。(実際に手配を行うのは、乗車日1ヶ月前発売日の10時00分からとなります)

このサービスを使うことで発売開始日に駅窓口などへ並ぶことなく指定席をお申込みいただけます。
JR東日本のホームページからの抜粋です)

実はこの赤字の部分がポイントなのですが、発売開始日の1週間前に申し込めるだけで、実際に指定席の手配を行うのは、他の手段と同じく1ヶ月前の午前10時からになります。

また、事前受付を行った場合、座席の指定はできません。
えきねっとを使うメリットである「シートマップで座席指定」は、事前受付の場合は使えないため、要注意です。

人気がある列車の指定席を取りたい時に、みどりの窓口に並ばずに切符が買える、しかも事前に手続きしておくことができるなんて、とても素晴らしいサービスじゃないか、と思っていました。
今回、事前受付サービスを使うまでは。

というのも、とあるゴールデンウィークの旅行の切符を取るのに「事前受付」を使って大失敗してしまったのです。

   1.3. えきねっと 事前受付を使って大失敗

2019年のゴールデンウィークは、10連休でしたので飛行機で遠出することも考えましたが、行きたかった場所の飛行機やホテルがいずれも満席/満室だったので、一度も行ったことが無い伊豆に行くことにしました。

伊豆について調べてみると、スーパービュー踊り子号のグリーン車がオススメという口コミを見つけました。
仕事が忙しかったのですが、どうしてもスーパービュー踊り子のグリーン車に乗りたくなったので、この事前受付を使ってグリーン車を申し込もうと思い、えきねっとの画面から事前受付をしてみました。

えきねっとにログインして、日付選択の画面を開くと、1ヶ月と1週間先までの日付を選択することができます。

これは3月29日にえきねっとから申し込みをした時の画面です。
通常は1ヶ月先の4月29日までしか予約できませんが、1ヶ月と1週間後の5月5日まで選択可能になっています。

事前に申し込みを済ませ、これで一安心と思っていました。


乗車希望日1ヶ月前になり、その日の10時10分頃、予約の結果を確認しようと思い、えきねっとにログインしてみました。

コンピューターが自動で申し込みをするから、窓口で並ぶ人達よりも早く手続きできると思い込んでいた私は、既に購入まで処理が終わっているものだと思っていました。が…

事前受付の結果確認の画面を開くと、予約状況の欄が「手続中」となっています。
たくさんの人が申し込んでいるから混み合っているのかな?と思いましたが、発売開始から10分経っても結果が分からないという状況は考えてもいなかったので、不安になって、指定席の予約画面から空き状況を確認してみました。

そうすると、まだ空席があったので、事前受付をキャンセルして自分で予約しようかと思いましたが、事前予約は、当日の9時54分を過ぎるとキャンセルができなくなるので、ここで自分で予約してしまうと事前予約の分とダブルブッキングになる可能性がありました。

もどかしい気分でしたが、事前に申し込んでいるのだから席も取れるだろうと思い、結果を待つことにしました。


昼休みになり、事前受付の結果確認の画面を開くと…

「購入不成立」!!
10時10分に確認したときには空席があったのに、事前受付で買えないというのはどういうことなのか??

調べてみると、事前受付経由で切符を手配した場合、入っている予約を順に処理していくので、10時になってすぐに切符が取れるということはあまりなく、混み合っている時は昼前くらいまで時間がかかることもあるようです。
ネットの情報では、発売初日の発券については、駅ネットの事前予約よりも、窓口や旅行代理店で10時ちょうどに購入手続きをしてもらう(「10時打ち」というそうです)、もしくは自分でえきねっと経由で席を取る方が早いということでした。

「事前予約」は「事前に」予約手続きができるだけで、当日の購入手続きは早くないのですね。しっかりしてよ、えきねっと!!
これなら10時10分に自分で手続きしておけばよかった…。

事前予約という言葉で安心して使ってしまいましたが、口コミを調べておけばよかったです。


グリーン車は取ることができなかったので、同じ列車の普通車を取ろうとしましたが、4人まとめて座れる席は無く、2人ずつで別々の車両ならどうにか確保できるという状況でした。

泣く泣くこの飛び席を確保しましたが、旅行へのモチベーションはかなり下がってしまいました。

2. 事前受付不成立から、奇跡のリカバー

  2.1. きっかけはみどりの窓口

その日の会社の帰りに、みどりの窓口に行って、ダメモトでグリーン車の空き状況を確認してもらいました。

やはり満席でしたが、駅員さんからは「発売初日に満席になっても、その後キャンセルや日時変更で空席が出ることがあるので、どうしてもその列車に乗りたかったら、あきらめないで空き状況を確認してみるといいですよ」と言われました。
そして、「空席があるか無いかは、えきねっとでも調べられますし、こちら(みどりの窓口)にお越しいただければ前後の列車の空きも調べられますので、何かあればいつでもお越しください」と笑顔で言われました。

優しい駅員さんの言葉で心が温かくなりましたし、ちょっとだけ光が見えた気がしました。

  2.2. 次の日に、空席発見!

その日の夜に、えきねっとで空席が出ていないか見てみましたが、やはり満席のままでした。

またヘコみましたが、でも駅員さんがあきらめるなって言っていたしな、と思い、次の日(発売二日目)の昼休みに、もう一度えきねっとで空席を確認してみると…

空席がありました!
しかも4人一緒に座れます!!
ヤッター!!
速攻で席を確保し、購入手続きを済ませました。

それにしても、昨日は満席だったのに、今日になったらこんなに空席ができるというのはどういうことなのでしょうか?
えきねっとで予約した場合、発券前なら席の変更が何回でも可能なので、えきねっとで申し込んだ人が多ければこんなこともあるかもしれませんし、旅行代理店がとりあえず確保した席をリリースするということもあるようですが、それにしても理由がよくわかりません。

  2.3. 今回はたまたま運が良かった?

翌日にキャンセルが出る傾向があるのか気になり、このゴールデンウィークのスーパービュー踊り子号のグリーン車について、発売開始日と翌日の空席の状況を、何日間か確認してみました。
その結果、たまたま私が行きたかった日だけが翌日のキャンセルが多かっただけで、他の日のスーパービュー踊り子号はいずれも発売開始日に満席→次の日も変わらず満席というパターンで、キャンセルはほとんど出ていませんでした。

ということで、今回だけがたまたま運が良かったのかもしれませんが、「空席状況をちょこちょこ確認する」といいことがあるかもしれませんね。

(2023/7/9追記)
事前受付について、コツのようなものがあるのか、また事前予約期間に早い者勝ちの仕組みなのか、変更の可否なども調べてみました。
えきねっと 事前受付のすべて(申込可能期間、乗車日・列車変更、座席の指定・変更の可否、先着順や優先順位の有無、結果がいつ出るか、結論、体験談&関連記事)

この時に予約できたのは「たまたま」ではなく、発売開始日の翌日にはキャンセルが出やすい傾向があります。
お盆休みの予約状況を調べてわかったことを、以下の記事にまとめました。
JR指定席 混雑日のキャンセル待ちは発売開始翌日が狙い目

また、指定席のキャンセルが出やすいタイミングについても詳しく調べてみました。
JR指定席 キャンセルが出るタイミングをえきねっとで調査しました

3.まとめ

①えきねっとの「事前受付」は、通常よりも早く予約手続きができるだけで、予約が確実にできるかどうかはわからない

②発売開始日は午前10時から一斉に受付を開始するが、えきねっとで事前受付をしていても10時ちょうどに手続きをしてくれるとは限らない(むしろ自分でやった方が早い)ので、確実に席を確保したいのであれば、10時にえきねっとで予約するか、みどりの窓口で手配してもらう方が良い

発売開始日は忙しくて自分で手続きができない時に事前受付を使う、というのがいいかも。

希望する列車が満席だったとしても、あきらめないで、キャンセルが出ていないか確認してみる。(この時は、スマホやパソコンで手軽に確認できるえきねっとの出番です!

この記事を読んだ人が、一人でも多く希望の列車・席を確保できることを祈っております!!!

コメント

  1. 植原俊博 より:

    事前予約で切符取れますか、全然取れないどうなってるの事前予約の意味あるの毎回自分でやり直すの大変です。

    • cpapapa より:

      確かに、事前予約の意味が無いですよね…。
      予約開始時刻前後に予定が詰まっている、などの事情が無ければ、自分で10時にログインして予約するのが一番確実だと思います。

  2. つよし より:

    私も不成立になり、引っ掛かりました。
    記事の内容を見て、仕組みがよく分かりました。ありがとうございました。
    たぶん、事前予約はしないかな。メリットのない仕組みですね。
    また記事を読ませてもらいます

    • cpapapa より:

      つよしさん、コメントいただきありがとうございます。
      混雑する時期ほど事前予約を使いたいのですが、事前予約を使うと処理速度が遅いというのも変な話ですよね…。
      えきねっとだけでなく、JR西日本のe5489も全く同じで、自分でログインして10時に取った方がずっと早かったです。
      仕事等でどうしても10時前後の予定が空かないときだけ、ダメモトで事前予約を使うようにしています。

      最近あまり更新しておりませんが、また記事を書きたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

  3. ぱっと より:

    はじめまして。事前予約ですと30%オフのトクダ値チケットをゲット出来る可能性が高いので、わたし的には事前予約、とてもメリットあります。

    • cpapapa より:

      ぱっとさん、コメントありがとうございます。
      GWや年末年始のような繁忙期で無ければ、事前受付でトクだ値も取れることが多いですよね。
      でも私は事前受付がトラウマになっていて、自分で10時打ちしてしまいます…。